健全性と収益性を追求する
リスクマネジメントのプロとしての、
使命を果たしていく。

仕事風景

Profile

アクチュアリー

崔 英世

2017年入社

リスク管理部・
統合リスク管理グループ

※取材当時

高校時代の担任から、得意な数学を活かせるアクチュアリー(※)という仕事を教えられ興味を持つ。就職活動では、アクチュアリー活躍の歴史が最も長く、経営陣にアクチュアリー出身者も多いことや、人生の安心を保障する保険商品に魅力を感じ、生命保険業界を志望。業界研究をする中で、当社社員の方々の親身な対応に接し、“この人たちと一緒に働きたい”という思いを最も感じられた会社だったことが決め手となり、入社を決意する。 ※ アクチュアリー:確率や統計などの手法を用いて、将来の不確実な事象の評価を行い、企業のリスクマネジメントなどに必要な数理業務を担当する専門職のこと。社団法人日本アクチュアリー会が行う資格試験に合格して正会員に認定される。

会社の健全性を担保するリスク分析を担い、
経営判断に資する指標を提供する。

私が所属する統合リスク管理グループは、有価証券など運用資産のリスク管理を担当する財務管理グループと連携し、会社を取り巻くあらゆるリスク管理業務を担うセクション。その中で私は副長という立場で任務に携わっています。
ミッションは、社会情勢や経済環境の変動、想定外の保険金・給付金支払の発生や運用資産の下落など、当社の健全性に影響を与える事象をウォッチし、統計的な計測やストレステスト分析などを通して定量的にリスクの評価・検証を取りまとめること。そうして導き出した数値を、中長期の経営判断に資する指標として経営サイドに報告し、ERM経営の推進に貢献していくことです。
報告する指標は、まさに会社のリスクマネジメント戦略に直結します。評価・検証には大きな責任を伴いますが、社会の様々な変動をキャッチする鋭い感性や、当社の商品・運用・会計への影響を読み取る洞察力を磨き、関係者と議論を深めながら、将来のリスクに挑むやりがいがあります。

※ ERM:Enterprise Risk Managementの略。企業等を取り巻く業務遂行上のすべてのリスクを、組織全体の視点から統合的・包括的・戦略的に把握・評価し、企業価値等の最大化を図るために統合的にリスクを管理すること。

仕事風景

商品部の経験や上司のアドバイスを、
スキルアップや確かな成長につなげる。

こうした業務に携わるうえで、貴重な財産となっている経験があります。一つは入社後の最初の3年間従事した商品部での仕事です。そこで私は、商品開発に関わる業務や照会対応、保険請求の実際などを担当。保険ビジネスのリアルな現場に触れたことで、保険料率や収益の構造など深い商品知識を得ることができました。
もう一つは現在の部署に異動した最初の年に、上司から貴重なアドバイスを受けたこと。慣れない業務に追われ、数値を“出すだけ”になりがちだった私に、上司が投げかけた言葉は「もっと数値に対する感覚を磨くように」でした。例えば、数値の変動が大きい場合、「何かおかしい」と疑う感度を養うことで、その数値に潜む深い意味を読み取ることができます。上司はそれを私に気づかせてくれたのです。
これらの経験は、リスクの評価・検証業務に欠かせない私の“土台”となっています。指標の変動を見逃すことなく捉え、その原因が経済環境など外的要因なのか、あるいは当社の経営やビジネスに起因するものなのかを詳細に分析。商品開発で得た知見も活かしながら、仮説・検証業務に取り組んでいます。その結果、合理的で納得のいく報告・説明を行える機会も増え、自らの成長を実感できるようになりました。

アクチュアリーとして研鑽を重ね、
責任ある仕事に挑み続けていきたい。

アクチュアリーとして活躍したいと考えていた私にとって、リスク管理部は思い描いていた通りのキャリアを積める部署です。今後も計測・分析などの業務スキル、副長としての発信力を高め、若手育成にも力を注ぎながら責任ある仕事を担っていきたいと考えています。
また、業務面でも新しい変化に積極的にチャレンジしていきたいと考えています。代表的なものに、2025年に適用される「経済価値ベースの新たなソルベンシー規制」※1への対応があります。より健全性を高める新規制の導入ということで、数年前から準備をしてきました。その取り組みが正念場を迎えるので、しっかりコミットしていきたいですね。またEUの国際会計基準であるIFRS※2を採用する日本企業が増えています。私たちの計測・分析業務にも影響を与えるので、キャッチアップを怠らず動向を注視していく必要があります。 従来業務に加え、これらの変化にも適切に対応して健全性と収益性を追求し、当社のERM経営に寄与していく。それがリスク管理のプロとしての使命であり、お客さまの負託に応える保険会社の存在意義だと考えています。

※1 経済価値ベースの新たなソルベンシー規制:保険金等の支払いを適切に行うための指標の1つだったソルベンシーマージン比率に代わり、新たに導入が予定されている健全性規制。金融庁から基本的な計算モデルの考え方が示されている。

※2 IFRS(イファース/アイファース):International Financial Reporting Standardsの略。「国際会計基準」を意味する。EU加盟国では上場企業にIFRSの適用が義務付けられており、世界でもIFRSを採用する国・企業が増加している。

仕事風景

Column

アクチュアリー合格への道

私は会社に入ってから資格試験の勉強を始めました。学習スタイルは、自己学習、外部・社内講師による社内勉強会、アクチュアリー会が主催する学習講座への参加などがあります。学習の支援体制は手厚く用意され、環境も整備されているので、仕事をしながら自分のペースで勉強していくことが可能。何より仕事を通してアクチュアリーに必要な知識を実践的に学べるメリットがあります。例えば、アクチュアリーの試験科目にもある、生命保険の保険料率やリスクの計測・分析などは、商品部やリスク管理部の仕事を通して多くの学びを得ています。しかも単なるテキスト上の数字や事象ではなく、実際の数字・事案に触れられるので、仕事と学びが両立する感覚があります。
今は受験7科目のうち5科目を終え2科目を残すのみ。今後も日々の業務から多くを学び取り、アクチュアリー合格への道を歩んでいきたいと考えています。

  • 全域

    飯塚 彩加

    2013年入社

    営業企画部・営業企画グループ

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  • デジタルデザイン

    内村 心

    2019年入社

    情報システム部
    IT企画グループ・課長代理